更年期の動悸に驚かないで!なぜ起こるのか原因や対処法を知ろう

更年期の動悸とは?

そもそも、「動悸」とはどんな症状を意味するかというと、日頃は感じられない脈動が感じられる状態です。激しく脈打つ感じや途切れ途切れなど、いつもと違う感覚があると「動悸」と表現されます。

 

更年期には、男性・女性にかかわらず、この動悸を感じる人が増えますが、その原因や詳しい症状について見ていきましょう。

 

更年期の動悸の原因

更年期に生じる動悸は、性ホルモンの減少が原因と言われています。性ホルモンが減少すると、自律神経のコントロールがうまくいかなくなり、急に動悸や息切れが発生します。

 

ただし、動悸があっても更年期だからと簡単に考えていると、心臓などの重大な問題を見逃してしまうこともあるため、自己判断はせずに医療機関で受診してください。

 

更年期の動悸にまつわる症状

更年期の動悸が性ホルモンの減少からきている場合には、呼吸・循環器系のコントロールがうまくいっていないことが考えられます。動悸以外にも次のような症状を感じる人が多いようです。

  • 息切れ
  • 息苦しい
  • 不整脈・頻脈
  • 胸痛
  • めまい
  • しびれ
  • むくみ
  • 不眠

これ以外にも更年期には様々な症状が現れることがあります。こちらの記事でも詳しく説明していますので、ご覧ください。

 

更年期の動悸の対処法

更年期に起こる動悸は、あらかじめこういったことがあると知っていればすぐに対処できますが、更年期だということに気づいていないと、自分でもびっくりしてしまいます。さらにパニックになるとひどくなってしまうので、落ち着いて対処したいです。

 

日常で気を付けること

コーヒーなどカフェインの多い飲み物やたばこは、自律神経を乱す原因になってしまうことがあります。更年期に動悸を感じた場合は、できるだけ控えたいです。

 

更年期の食事については、こちらの記事もご覧下さい。

 

また、毎日の規則正しい生活で、身体にリズムを作ることが、自律神経を整えることにもつながるため、朝は日光を浴び、夜は暗くするなど体内時間を意識しましょう。

 

リラックスして行うことができる適度な運動もおすすめです。更年期におすすめの運動については、こちらの記事を参考にして下さい。

 

ツボ

急な動悸を抑えたい時に試してみたいのが、ツボ押しです。動悸に効果があると言われるのは「神門(しんもん)」です。

 

神門は、小指寄り手の平と手首の間のしわの下にあるへこみです。左右の手を交互にじっくり押してみましょう。

 

動悸を感じる人に日頃から習慣化して欲しいツボは、「腎兪(じんゆ)」です。腎兪はウエスト付近の背骨の両側にある、軽く痛みを感じる場所です。

 

また、動悸以外にもホルモンバランスを整えるツボとしておすすめなのが、「三陰交(さんいんこう)」です。三陰交は、足首の内側にあるくるぶしから上に指4本分上がったところにあります。

 

市販薬・サプリメント

飲んですぐ動悸を抑えるような市販薬をドラッグストアで購入できるので、外出先で急に動悸が出て困るという方は持っておいても良いでしょう。

 

また、更年期のホルモンバランスを整えるサプリメントや漢方薬は、すぐに効き目が出るものではありませんし、人によって効果も異なりますが、うまく体に合えば、継続することによって動悸がおさまるかもしれません。

 

加味逍遥散や当帰芍薬散などの漢方薬は、更年期の症状を緩和させると言われていますし、ブラックコホシュや当帰などを含むサプリメントも人によっては症状が和らぐでしょう。

 

ただし、特に輸入されたサプリメントの中には、原材料の安全性が保証されていないものもあるため、注意が必要です。

 

リゾープス麹は、ホルモンのバランスを整え、更年期の症状を緩和する成分というのはご存じですか?詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

アロマテラピー

実は香りがホルモンバランスを整える効果があるのではないかということで、各方面で研究が進んでいます。

 

自分が好きな香りでストレスを軽減させるということでも良いですが、特に更年期の女性におすすめなのはゼラニウムです。

 

病院での治療

動悸がひどく、日常生活にも支障をきたすようであれば、病院でのホルモン補充療法が効果的な場合があります。

 

他の病気が隠れていることもあるため、本当に更年期が原因なのかを一度婦人科で検査してもらいましょう。

 

更年期の辛い動悸は自分だけじゃない!

動悸は特に「自分は重大な病気なんじゃないか」と心配する症状ですが、更年期には比較的多いということを知っていると、多少なりとも安心感が生まれるのではないでしょうか。

 

年齢を重ねることで体に不調が出るのは皆同じですから、冷静に対処して気持ちを強く持っていたいものです。更年期に負けることなく、輝きのある生活を送っていきましょう。