更年期の肌荒れってあるの?内側からの対策が重要です
更年期の肌荒れの原因
女性ホルモンが減少する更年期は、人によって様々な体の不調が出てきますが、肌荒れがひどくなったという人も少なくありません。
女性ホルモンは、実はお肌の調子を整える力も持っています。そのため、減少することで皮膚のバランスも崩れがちになります。
更年期によくみられる肌荒れ症状
若いときは問題なかった方でも、40代~50代になって肌荒れしやすくなったという場合は、更年期特有の問題かもしれません。
赤み・かぶれ・ブツブツ
更年期の肌荒れでは、肌の表面が赤くなってしまうことがあります。特にマスクをする時間が長いと、肌の表面がこすれたり、蒸れたりして皮脂分泌がうまくできなくなってしまいます。
かゆみ
更年期の肌のかゆみは、乾燥が原因となっていることが多いです。更年期は肌の潤いを保つ力がある女性ホルモンが不足することにより、肌の表面が乾燥しやすくなります。中にはかゆみがひどくて眠れないという方も。
更年期の肌荒れ対策
このように、更年期の肌荒れは、女性ホルモンが不足することによって起こることが多いため、外側からだけでなく内側からの対策も大切です。
今まで通りの対策では効き目が無いという場合には、やはり生活自体を改善していく必要があるでしょう。
マッサージ・ツボ押し
お顔の肌荒れが特に気になるという方は、マッサージがおすすめです。
肌荒れがひどい状態での顔マッサージは苦痛という場合は、直接顔に触れることが無いツボ押しなら問題なくできるのではないでしょうか。
肌荒れに効果が高いツボとして知られるのは、足三里(あしさんり)です。足三里は、ひざの外側にあるくぼみから指4本分下にあります。
軽く痛みを感じる程度に3秒押すのを数分間繰り返します。毎日の習慣にしてみましょう。
運動
運動が肌に関係あるの?という方もいるかもしれませんが、肌は血流が大事です。
皮膚は毛細血管が多く張り巡らされているため、全身の血流を良くして新鮮な血液を送ってあげることで、肌の新陳代謝を活発化させます。
睡眠
更年期に限らず、睡眠不足はお肌の大敵です。肌のターンオーバーを促す成長ホルモンは、睡眠中に分泌されるため、睡眠時間が短いと十分に肌が回復できないのです。
また、良質な睡眠は、自律神経のバランスももたらします。性ホルモンと自律神経は密接な関わりがありますので、自律神経を整えることで性ホルモンのバランスを整えることにつながり、更年期のその他の症状も緩和されます。
食事
栄養バランスの取れた食事が一番ですが、肌荒れに限って考えると、皮膚の働きを正常に保つビタミンB類を豊富に含む食べ物がおすすめです。
中でもビタミンB2を多く含む納豆、卵やビタミンB6を多く含む豚肉やうなぎを適宜取り入れたいです。
肌荒れに限らず、更年期におすすめの食べ物については、こちらの記事も参考にしてください。
サプリメントや漢方
食事で不足しがちな栄養素をサプリメントで補うことができます。
また、肌荒れを緩和させる目的のサプリメントや漢方もありますので、症状に応じて活用したいです。
更年期の肌荒れの場合、女性ホルモンのバランスを整えることで改善されることも多々あるので、更年期の諸症状全般を対象としたサプリメントもおすすめです。
更年期の諸症状を緩和させるとして注目の成分「リゾープス麹」については、こちらの記事をご覧ください。
お手入れ方法の見直し
毎日使用していたスキンケア用品や化粧品が、更年期になって肌に合わなくなっている可能性があります。更年期の肌に合わせたものを使用するようにしたいです。
ただ、更年期のお肌はそれだけデリケートになっているので、肌の表面につけるだけで拒否反応を示してしまうこともあります。更年期に肌荒れが生じたら、肌を休めるのも一つの方法です。
病院での治療
更年期の肌荒れがひどい場合は、病院での受診をおすすめします。
塗り薬などの外用薬以外に、漢方などの内服薬を処方してくれるケースが多いですが、更年期はプラセンタの注射が用いられることもあります。
更年期の症状が肌荒れ以外に特にみられない場合は、皮膚科でも良いですが、他にも症状があるという場合は、婦人科を受診しましょう。
更年期の肌荒れは生活改善のチャンス!
更年期の肌荒れは、ホルモンバランスの乱れが原因です。ちょっとした肌荒れならば、外用薬でよくなるかもしれませんが、ホルモンバランスを整えるとなれば、しっかりとした対策が必要です。
更年期に肌荒れの症状しか出ていないという場合でも、これから他の症状が出てくる可能性が高いため、様々な習慣を見直して、性ホルモン減少に負けない体づくりを行い、輝きのある生活を目指していきましょう。