更年期はホルモンバランスがカギ?整える方法などを徹底調査

更年期にホルモンバランスが崩れる原因

思春期に急激に増え、女性らしさや男性らしさを作り出す性ホルモンは、脳の視床下部で生産されています。青年期には、精子や卵胞に必要な性ホルモンが調節されて分泌されますが、更年期にはまた減少の一途をたどります。

 

特に女性ホルモンは急激に減少することが知られていますが、男性ホルモンの減少は老年期にかけて緩やかです。この性ホルモンの減少が、身体に不調を生じる原因となります。

 

女性ホルモンは急激に減少するため、バランスが崩れ、女性の方が更年期の不調を感じやすいという特徴があります。

 

更年期のホルモン減少により生じる症状

更年期のホルモン減少は、様々な体の不調を生じますが、主な症状は以下の11種類です。

  • 血管運動神経障害
  • 知覚異常
  • 不眠
  • 神経質
  • ゆううつ
  • めまい
  • 倦怠・疲労
  • 関節痛・筋肉痛
  • 頭痛
  • 動悸
  • 蟻走感

性ホルモンの減少により、血糖値やコレステロール、血圧のコントロールがうまくいかなくなることから、太るという人も多いです。

 

自律神経のバランスが乱れ、上記の症状以外にも便秘や下痢など胃腸に不調を感じる人もいます。

 

閉経前の女性であれば、これに加えて不正出血や生理の異常などが見られることもあります。

 

更年期の症状については、こちらに詳しい記事がありますのでご覧ください。

 

更年期のホルモンバランスを整える方法

更年期のホルモンバランスを整えるためには、症状や度合いに応じて自分に合った方法を見つけていく必要があります。すぐにでも始められる方法をまとめました。

 

食事

更年期はホルモンの減少により、内臓脂肪が増えやすくなっているため、揚げ物や肉など脂質が多い食べ物には注意が必要です。

 

骨密度が下がり、骨粗しょう症になりやすいこともわかっているので、カルシウムを積極的に摂れる食事がおすすめです。ただし、カルシウムを効率よく体に取り入れるためには、ビタミン類も大切です。

 

血管運動が弱まることから来る動脈硬化を防ぐためにも、植物繊維も多く摂るように心がけたいです。

 

アロマオイル

実は、アロマオイルも更年期の症状に効果があるという報告があります。症状別におすすめのアロマオイルは以下になります。

 

ホルモンバランスを整えるクラリセージ

クラリセージに含まれるスクラレオールは、女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをすることが知られています。そのため、更年期のホルモン減少による様々な症状を和らげると言われています。不安感や肩こりにも効果があります。

 

不安やうつなど気分にムラがあるならゼラニウム

感情の起伏が大きいなど気分のムラを改善したいのであれば、ゼラニウムが良いと言われています。肌の潤いやむくみ解消にも効果があります。

 

ホットフラッシュを抑えたいならサイプレス

更年期は、急に発生するほてりやのぼせが特徴のホットフラッシュを訴える方が多いですが、やはり性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをするセドオールが含まれているサイプレスが良いでしょう。むくみの解消にもつながります。

 

不眠にはイランイラン

よく眠れない、眠りが浅いという場合や、不安感が強い場合にはイランイランが良いと言われています。皮膚の潤いや抜け毛対策にも有効です。

 

漢方・サプリメント

漢方薬やサプリなども更年期の体調不良に試したい対策法です。

 

昔から、世界各国で更年期の症状に薬草やハーブなどが活用されてきましたが、漢方薬やサプリメントはこうした自然の力を利用しています。

 

例えば、漢方であれば加味逍遙散、サプリメントであればイソフラボンなどが更年期症状を緩和させると言われています。

 

ドラッグストアで購入できるものもありますが、更年期症状の緩和用として病院で漢方やサプリメントを出してくれるケースも増えています。

 

日本で生産されているリゾープス麹は、ホルモンのバランスを整え、更年期の症状を緩和する成分というのはご存じですか?

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

ホルモン療法

病院で更年期に減少するホルモンを補う形で治療を行うのが、ホルモン療法です。主に婦人科で飲み薬、貼り薬、塗り薬など様々な方法で、不足するホルモンを体内に取り込みます。

 

症状によってエストロゲンや黄体ホルモンを補いますが、まずはホルモン検査を行い、治療の方針を決めてもらう必要があります。定期的な受診も必須です。

 

 

更年期のホルモンバランスの乱れは早めに対策を!

更年期には性ホルモンが減少することで、体調不良が現れることが多くなりますが、症状が悪化するのをそのままにしておくと、動脈硬化や心筋梗塞など深刻な病気につながる可能性も高いです。

 

また、更年期だと思っていたら、実は別の病気だったということもあるため、気づいたら早めに対策をとる、病院を受診するということを頭に入れておきましょう。

 

更年期でもしっかり対策をとって、輝きのある毎日を送りたいですね。