更年期に太るのはなぜ?体の変化の仕組みや対策

更年期に太る理由

日本の女性の閉経年齢は、平均50歳と言われていて、この閉経を挟んで前後5年ずつを更年期と呼びます。もちろん、人によって閉経年齢は前後しますので、早い人は30代から、遅い人は60代まで更年期になります。

 

更年期にさしかかり、なぜか腰回りを中心に太るというお悩みを持つ人が急増しますが、この理由は、主に女性ホルモンの減少です。

 

更年期には急激な女性ホルモンの減少が進むのが特徴で、様々な症状が現れます。元々、女性ホルモンには、体のバランスを保つ役割があるので、それが欠乏すると悪玉コレステロールや中性脂肪が増えてしまいます。

 

実は、このホルモンの減少は、女性だけの問題ではありません。男性が中年期に入って急に太るというのは、男性ホルモンが急激に減少することにより、中性脂肪が増えることが原因です。男性は、生理や閉経こそありませんが、やはり体のバランスを保つのに、ホルモンが大きな役割を持っているのです。

 

中性脂肪が増える一方、年齢を重ねると筋肉量は減っていきます。筋肉量が減ると、カロリーを消費する基礎代謝量も減ることになります。基礎代謝が減っているのに、お酒や食事の量は変わらないか、むしろ増えているという人も多く、運動不足にもなりがちなため、どうしても太る一方になります。

 

更年期については、こちらの記事でも詳しく説明していますので、ご覧下さい。

 

「更年期に太る」を予防する方法

こうした更年期の体の変化は、事前に理解しておけばある程度予防することもできますし、太ってきたなと感じても、対策を取るのに遅くはありません。主な対策方法をご紹介します。

 

運動

まず、更年期に太る原因となる筋肉減少を食い止めるためには、筋肉を増やす運動が有効です。特に、年齢を重ねても上半身の筋肉量はあまり変わらないのに対し、下半身の筋肉量はどんどん落ちていくので、腰から足にかけての筋肉を鍛えるのがおすすめです。

 

下半身の筋肉を増やせて気軽にできる運動は、外で行うならウォーキング、室内ならストレッチやダンスなどです。

 

とは言え、無理な運動は逆にストレスの原因となることもあるので、気分転換になる程度にとどめたいです。

 

食事

太ってしまったので痩せたい!とダイエットで食事制限を行ってしまいがちですが、バランスの取れた食事をしっかり摂らないと筋肉量も増えません。

 

ビタミンやミネラル、栄養素などをバランスよく摂れる食事を3食きちんと食べるのが一番です。お腹が空いているのに、カロリーを気にして食事しない、または糖質制限など炭水化物を抜くなどということがあると、せっかく増えた筋肉が分解されてしまうので、注意が必要です。

 

また、女性ホルモンの構造によく似た成分としてイソフラボンがありますが、食事ではそれほど体に取り込まれないことがわかっています。

 

サプリメント

更年期は、バランスの良い食事をしていても、吸収力が落ちていることもあり、なかなかすべての栄養素を取り込みにくいので、サプリメントの力を借りるのも方法です。

 

基本的なビタミン、ミネラル以外にも、たんぱく質などサプリメントで補っていくことで、基礎代謝を上げる助けになります。

 

その点、リゾープス麹も更年期の「太る」などの様々な症状を緩和することがわかっているので、うまく活用したいです。

 

漢方薬

漢方薬の中にも更年期の症状に有効なものがたくさんあります。更年期の症状は、人によってそれぞれ異なるので、自身の不調に合わせた漢方薬を活用していきましょう。

 

ドラッグストアでも漢方薬の扱いはありますが、病院で処方されるものより成分が弱いので、「太る」以外の重い症状がある方は、病院で処方してもらうのがおすすめです。

 

病院の処方薬

婦人科などでは、不足した女性ホルモンを薬で補うホルモン療法を受けることができます。太る以外の症状が多々あって、日常生活に支障をきたすという方は、一度ホルモン療法を受けることができる病院の受診をおすすめします。

 

更年期の仕組みを知って体調管理

更年期に太るということは、今まで着ていた服が入らなくなった、鏡で見る自分が嫌いなど、体の変化をついつい後ろ向きな気持ちでとらえてしまいます。症状が軽いうちに対策を取れば、将来の動脈硬化といった重病を防ぐことにもつながるので、ぜひチャンスととらえて取り組んでいきましょう。