更年期にもうつがあるって本当?抜け出すための改善策とは
更年期うつの症状
更年期のうつは、以下のような症状があります。
- 情緒不安定でイライラや落ち込みが激しい
- だるい・やる気が出ない
- 眠れない、寝てもすぐに目が覚める、またはいつまでも眠いなど睡眠の問題がある
- 食べ物が喉を通らない、または食べ過ぎなど食欲の問題がある
更年期のその他の症状については、こちらの記事もご覧ください。
更年期うつとうつ病の違い
更年期にうつの症状が出てきたと言っても、更年期だからと片付けてよいのか迷います。同じような症状でも更年期とは無関係のうつ病ということがあるため、注意が必要です。
更年期うつの場合、うつの症状と合わせて、ホットフラッシュや関節痛など更年期特有の症状が何かしらあることが多いです。
うつの症状で日常生活を送るのが難しいという場合には、自己判断をせず、心療内科や精神科といった病院で診断してもらうことをおすすめします。
更年期にうつが起こる理由
更年期にうつが起こる大きな理由は、女性・男性ホルモンの減少です。こうした女性・男性ホルモンは、脳の視床下部でセロトニンと呼ばれる成分を分泌する助けをしています。
このセロトニンが不足すると、うつ症状が出ることが知られており、性ホルモン減少がセロトニン不足を招いていると考えられます。
性ホルモンの減少以外に更年期うつが起こる原因は、ストレスと言われています。更年期は、家庭や仕事での変化が大きく、ストレスを感じやすい年代です。
ストレスが、更年期のうつをはじめとする症状をさらに深刻なものとさせてしまうのです。
更年期の体の変化についての詳しい記事は、こちらにもありますので参考にしてください。
更年期うつの対策
更年期のうつは、軽いうちに自分で試せることがたくさんあります。様々な対処法をご紹介します。
サプリメントを試す
更年期には、体調が悪いというだけでは薬を出してもらえないこともありますが、サプリメントならドラッグストアや通販で購入できるので、試してみる価値はあるでしょう。
日本で生産されているリゾープス麹は、ホルモンのバランスを整え、更年期の症状を緩和する成分というのはご存じですか?
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
食べ物から改善
更年期のうつは、食事の栄養バランスが悪いことが原因となることもあります。バランスの良い食事を心がけましょう。ビタミンA、B、C、D、Eに加え、イソフラボン、鉄分、コラーゲンなどが摂れる食べ物を積極的に取り入れたいです。
食事の内容と合わせて、3食規則正しい食生活も大切です。甘いものやカフェイン、アルコールの摂り過ぎは控えましょう。
アロマオイルでリラックス
アロマオイルの香りを使ってリラックス効果を高める方法は、古くから行われてきましたが、近年は医療の世界でも、更年期の様々な症状にもアロマセラピーの効果があるということがわかってきています。
香りを使って視床下部に働きかけ、更年期の不調が改善したという報告も増えています。
更年期におすすめのアロマオイルは、クラリセージ、ニアウリ、サイプレス、ラベンダー、スイートオレンジなどです。これらを足浴のお湯の中にたらす、またオイルマッサージに使うなどするとリラックス効果が高まります。
運動でリラックス
ストレス解消のための運動は、更年期のうつ症状を和らげてくれることがあります。
寝る前に毎日10分のヨガやストレッチを取り入れることで、更年期のうつをはじめとする症状が改善できるという実験結果(出典:寝る前10分のストレッチで更年期症状と抑うつが改善|明治安田厚生事業団)も発表されています。
更年期は、長時間の激しい運動をたまに行うというよりは、短時間のゆるやかな運動を習慣化するのがポイントとなります。
更年期の運動については、こちらの記事も参考にしてください。
ツボ押しを試す
更年期のうつに試したいのがツボ押しです。頭頂にある百会(ひゃくえ)や手首の小指寄りのへこみにある神門(しんもん)を刺激することで、不安感や不眠などうつの症状が緩和されると言われています。
漢方を試す
薬局や漢方医の処方による漢方薬を飲むことで、更年期のうつをはじめとする症状が改善されることがあります。体調に合わせて複数の漢方薬を調合してもらうことができますが、中には漢方薬自体が合わないという人もいるので、まずは試してみると良いでしょう。
ただし、漢方薬は数か月ゆっくりと効き目を発揮することが多いため、数か月単位で取り組む必要があります。
病院に行く
更年期のうつで日常生活が辛い・苦しいという場合には、病院でしっかり診察を受けましょう。更年期のホルモン減少が原因なら、ホルモン補充療法を行うのも一つの方法です。
更年期うつの原因を知って早めに対策を取りましょう
最近うつっぽいなと感じたら、更年期の症状かもしれません。性ホルモンが減少している場合には、更年期の一つの症状と考えられるので、すぐにできることから試してみましょう。
逆に、更年期だからとうつ症状が悪化するのを放っておくのはおすすめできません。更年期とは関係なく、うつ病にかかっている可能性もあるからです。気になったら自己判断はせず、病院を受診しましょう。
早めの対策でうつから抜け出して、輝きのある毎日を取り戻したいですね。