ホットフラッシュとはどんな症状?更年期のほとんどが体験
ホットフラッシュとは
ホットフラッシュとは、更年期の症状の代表として知られる、突発的な「ほてり」のことです。
気温に関係なく、わずかな体温上昇で顔や体が熱くなり、汗が噴き出すといった症状ですので、発熱によるものとは異なります。
ホットフラッシュは数分で終わることがほとんどですが、中には数十分持続したり、頭痛、めまい、吐き気などを同時に感じる人もいます。
更年期の汗については、こちらの記事も参考にしてください。
ホットフラッシュの原因
ホットフラッシュの原因は、性ホルモンの減少です。通常脳からの指令で分泌される性ホルモンは、更年期になると減少します。
性ホルモン減少により、自律神経のバランスも崩れてしまうため、様々な症状が生まれます。
自律神経は、呼吸、心臓、血管、皮膚などの身体の中で重要な部分のバランスをとっていますが、ホットフラッシュは、血管の収縮をうまく調節できないことが原因で生じます。
ホットフラッシュの対策
このように、ホットフラッシュは、更年期のホルモン減少による症状なので、更年期症状の対策を取ることで緩和されることがほとんどです。
ホルモンバランスを整えることは、すぐにできることではないため、長期的な視野で生活改善を行っていくことがおすすめです。
ただし、更年期と関係なく、何らかの病気が原因でホットフラッシュが起こっている可能性もあるため、症状が重く、日常生活が困難な場合には、医療機関を受診してください。
食事
更年期のホットフラッシュを緩和させる食べ物を積極的に取り入れると良いのでは?と思う方も多いですが、やはり毎日の食事はバランスが重要です。
ホットフラッシュをなくすために同じ食材ばかり食べるのではなく、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
アルコールやカフェインは、自律神経を乱しやすいため、できるだけ減らしていきましょう。
更年期におすすめの食べ物やレシピについてはこちらの記事もご覧ください。
サプリメント
食事では不足してしまう栄養素をサプリメントで補うのも方法ですが、更年期のホルモンバランスの崩れを整えるサプリメントも活用していきましょう。
リゾープス麹は、更年期のホルモンバランスを整える成分として知られています。詳しくはこちらをご覧ください。
アロマテラピー
自律神経を整える方法として、アロマテラピーも注目を浴びています。自分の好きな香りでリラックスし、ストレスを軽減させるということも大切です、
中でもゼラニウムは、更年期の症状を緩和させることがある香りとして知られているので、取り入れてみましょう。
ツボ押し
ホットフラッシュで汗が噴き出して困るという時に汗を止めるには、大包(だいほう)や屋翳(おくえい)のツボ押しがおすすめです。
大包は、アンダーバストと脇の真横が交わるところ、屋翳は、鎖骨と胸の上を結ぶ線の中央です。
日頃からツボ押しを習慣化して、ホットフラッシュを抑えるには、三陰交(さんいんこう)がおすすめです。
三陰交は、内くるぶしから指4本分上にあるツボで、女性ホルモンのバランスを整えるツボとしても知られているので、ホットフラッシュ以外の更年期症状にも効果的です。
ストレッチやヨガ
運動不足で自律神経のバランスが崩れることもあるので、運動を習慣化させるのも方法ですが、更年期はほどよい運動がおすすめです。
その点、ストレッチやヨガは、呼吸を意識しながら行うことで、ホットフラッシュを抑えることにつながります。
更年期におすすめの運動については、こちらの記事もご覧ください。
漢方薬
漢方薬でホットフラッシュを軽減させる方法もあります。更年期の諸症状に合わせて、漢方薬の種類も様々ですが、ホットフラッシュの症状が強い場合には、加味逍遥散(かみしょうようさん)が効果的です。
漢方薬も人によって合う合わないがあるため、長い目で効果を判断していく必要があるでしょう。
医療機関での治療
ホットフラッシュなど更年期症状が重く、日常生活にも影響が出てしまうという場合には、病院でホルモン補充療法が行われることがあります。
ホットフラッシュが更年期によるものなのかどうかわからないという場合などには、一度しっかりとホルモンの値を検査してもらいましょう。
更年期のホットフラッシュは緩和できる!
更年期は突然のホットフラッシュで汗が出るので外出したくないという人が多いですが、実は様々な対策で症状がおさまったという人も少なくありません。
ただし、更年期以外の理由でホットフラッシュが起きている可能性もあるので、見極めることも大切です。
まずは身近にできる対策から始めて、輝きのある毎日を送っていきましょう。