更年期の症状にはどんなものがある?女性だけでなく男性も
女性の更年期の主な症状
人によって更年期が始まる年齢や症状は様々ですが、婦人科で更年期と判断する基準として以下の11の症状が代表的です。
血管運動神経障害
女性ホルモンの急激な減少により、自律神経のコントロールがうまくいかなくなります。「ホットフラッシュ」と呼ばれるほてりは、血管の収縮がうまく行われないことが原因です。体が熱いと感じるだけでなく、実際に微熱が続く人もいます。
- 顔が熱くなる(ほてり)
- 汗をかきやすい
- 腰や手足が冷える
- 息切れがする
更年期の汗についてはこちらに詳しい記事があるので、ご覧ください。
知覚異常
主に手足の感覚がいつもと違うという症状は、血流が悪くなることで生じます。
- 手足がしびれる
- 手足の感覚が鈍い
不眠
単純に加齢による不眠というケースもありますが、他の症状が睡眠の妨げになることが多くなります。結果として、昼間に眠い、眠気を感じるということにもつながります。
- 夜なかなか寝つかれない
- 夜眠っていてもすぐ目を覚ましやすい
神経質
今まで穏やかな性格だった人でも、ちょっとしたことでイライラする、怒りを感じるなど感情の起伏が激しくなることがあります。
- 興奮しやすい
- 神経質である
ゆううつ
女性ホルモンの減少やストレスによって不安感が増す、憂鬱な気分になるといったことがあります。
- つまらないことにくよくよする
めまい
「めまい」でも、脳や耳内の三半規管、貧血など様々な原因があります。更年期によるめまいは、ホルモンバランスの乱れから、自律神経のコントロールがうまくいかないことで生じます。
- めまいや吐き気がある
倦怠・疲労
どういった仕組みで起こるのか、はっきりとわかっていませんが、更年期になると疲れやすい、疲れが取れないと感じる人が多くなります。
- 疲れやすい
関節痛・筋肉痛
女性ホルモンの減少により、血流が悪くなり、筋肉量が減ることが知られています。関節を支える筋肉が衰えることなどから、関節に痛みやこわばりなどの違和感を覚える人が増えます。
- 肩こり・腰痛・手足の節々の痛みがある
頭痛
女性ホルモンが減少することで、片頭痛が起こる場合があります。
- 頭が痛い
動悸
更年期は、心臓の動きを司る自律神経のバランスが崩れることで、動悸を感じる人もいます。
- 心臓の動悸がある
蟻走感
女性ホルモンが減ると、皮膚が乾燥しがちになり、結果としてかゆみやむずむず感などが生じることがあります。皮膚が薄くなることで、湿疹などが出ることもあります。
- 皮膚をアリがはうような感じがする
更年期ってそもそも何?という方は、こちらの記事も是非ご覧ください。
女性の更年期のその他の症状
女性の更年期は、代表的なもの以外にも多くの人が感じている症状があります。これらをまとめました。
生理不順(月経異常)
閉経前後5年の合計10年が女性の更年期と言われていて、それまでの月経とは異なる状態になってきます。まず、前回の生理からそれほど経っていないのにまた始まる、逆にいつまで経っても始まらないという周期の問題があります。
それ以外にも、生理痛がひどくなったり、出血量やおりものの量が変わったりします。
抜け毛が増える
女性ホルモンが減ることで、髪の成長も滞ります。加えて頭皮の血流が悪くなり、生えている毛を保つことが難しくなってきます。抜け毛が増えることで、結果的に薄毛になるという方も少なくありません。
胃もたれが増える
女性ホルモンの減少は、消化器系の異常ももたらします。胃もたれや胃のむかつき、胃痛以外にも、腸の働きが弱まることで、便秘がちになるということもあります。
体重増加
女性ホルモンが減ると、内臓脂肪や悪玉コレステロールが増えてしまうことがわかっています。加齢による基礎代謝の減少もあり、更年期に太る人も多くなります。
喉の違和感
喉が渇く、喉のつかえを感じる、飲み込みにくいというのも更年期特有である可能性が高いです。自律神経の乱れにより、唾液の分泌も減るので、ドライマウスで口臭が発生しやすいこともあります。
男性の更年期の症状
男性の場合も更年期の症状が現れる人がいることが知られ始めています。40代ごろから男性ホルモンが急激に減少するため、様々な変化が出てきます。
性機能症状
男性の更年期で最もわかりやすいのが、EDと呼ばれる勃起障害です。性欲の低下など、性機能が働かなくなってくることがあります。
身体症状
女性にも多い、ほてりや睡眠障害、関節痛や動悸などの症状が、男性の更年期にも出る場合があります。また、肥満や頻尿などの変化を感じる男性も少なくありません。
精神症状
男性でも、イライラやわけもなく悲しくなるうつ症状など、感情のコントロールがしにくくなる人が多くなります。不安感や焦燥感などを感じるなど急激な変化がある場合には、男性ホルモンが減ってきたとも考えられます。
男性の更年期についてはこちらの記事もご覧ください。
更年期の症状を緩和させるには?
これらの更年期症状を改善するには、日常生活に支障をきたすかどうかで対策が違ってきます。また、更年期だからと思い込んで、他の病気を見逃してしまうケースもあるため、自己判断はせず、専門家に相談してください。
病院での治療
更年期は、男性・女性ともにホルモンバランスの崩れによって生じる症状が増えてくるので、まずはホルモンの値を病院で調べてもらうのが一番です。
不足しているホルモンを補充する薬を処方してくれる病院なら、気になる更年期症状を抑えることができるかもしれません。
漢方薬
漢方薬で更年期の不調を抑えることができるケースもあります。漢方薬は、一人一人の症状に合わせた薬を調合してくれることもあり、更年期の個々の違いにも対応しやすいです。漢方薬を処方してくれる医師に相談してみるのがおすすめです。
サプリメント
日常生活に支障は無いものの、更年期の症状が気になるという方は、サプリメントの利用も一つの方法です。特に、不足しているホルモンに似たような働きを持つ成分を含むサプリメントは、ぜひ活用したいです。
リゾープス麹は、ホルモンのバランスを整え、更年期の症状を緩和する成分というのはご存じですか?
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ただ、食事のバランスがとれていない、必須栄養素が不足しているということで、更年期のような不調を感じることもあるため、栄養素を補うサプリメントもおすすめです。
運動・エクササイズ
軽い運動でストレスを解消することも、更年期症状を和らげる助けになることがあります。太ってしまったので、ダイエットを頑張ろうとして、急に激しい運動などを始めると、かえってストレスが溜まってしまうということもあるので、楽しんでできるエクササイズを取り入れたいです。
食事
ビタミンBや亜鉛、鉄などが不足しがちな更年期は、栄養バランスの取れた食事を心がけることも大切です。アルコールやカフェインの摂り過ぎにも注意したいです。
更年期症状とうまく付き合って乗り切りましょう!
中には更年期症状を感じないというラッキーな人もいますが、男女問わず、40代以降の多くの人が何らかの不調を感じると言われています。
更年期症状を感じたら、来るべき時が来たと割り切り、できる対策をとって、輝きのある生活を送っていきましょう。ただし、更年期症状だと思い込んでいたけれど、実は他の病気だったということもありますので、健康診断はこまめに受けてくださいね。